金価格は底値を脱して上昇基調を確認

 NY金価格は1300ドルを超えてきた。これで12月31日の1181.4ドルで底を打ったことはほぼ確認できる。7日連騰しているが、これは先週12日に金ETFが7.2トンも売れたためである。ファンドも先週を除けば、7週連続のネット買い残の増加を見せており、12月24日の5万4,526枚が9万8,990枚に約4万4千枚、81%増加している。
 前にも述べたが、中国やインドの需要は、価格が底を打つまでは静かであるが、底を打ったと見えると買い始める。そして、需要が増加した四半期の次の四半期に価格は上昇に転じている。つまり、4月以降価格は上昇傾向になるかもしれないということである。
 また、株式投資は、昨年数十年ぶりの活況を呈したが、今年は中間選挙の年でもあり、米国株価は頭打ちとなる可能性がある。また今年、米国株式市場はFRB(米連邦準備制度理事会)による金融緩和縮小の波を何度もかぶるだろう。米国株価が下落すれば、世界の株価も下落する。米国株価のチャートは1928年~29年にかけての大恐慌時とよく似た上昇と下降を示しているという論評もあり、当時をなぞれば50%近い暴落があるかもしれないと脅す人もいる。大恐慌にはならないとしても、株価の調整は未だこれからもあるだろう。そうした時に、株を売り放した資金は、安定を求めて金にも、舞い戻るだろう。したがって今年の金価格は昨年の調整安を取り戻すような動きとなるに違い無い。ワールドゴールドカウンシルは、1972年以来金価格が2割以上下落したことは12回あるが、いずれもその下落幅を上回ってその後上昇しているという。また、いくつかの場合、回復期間は30カ月以上かかることもあるが、次に20%以上下落する前に、下落した分以上に回復しているという。平均では下落の2倍以上高くなっているとも述べ、価格の谷から平均18カ月で下落の7割を回復しているという。
 こうした過去の統計が当てはまるか否かは別にして、金価格は底値を脱して上昇基調になるだろうとは思われる。

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