週刊石油展望

 先週のWTI原油は前週比0.32ドル高の 97.86ドル、ブレント原油は前週比ドル0.14ドル高の107.87ドルとなった。

 WTI、ブレントともにレンジ内で値動きの荒い展開となったが、週間ベースでは小幅高で引けている。
 前週末1月24日は中国の景気先行き懸念や米量的緩和縮小によって新興国経済に悪影響が及ぶのではないかとの見方が強まり、新興国通貨売り、世界的な株式相場の下落などリスク回避の姿勢が目立ちWTIは下落したが、米北東部地域の厳しい寒波を受け留出油需要が増加するとの見通しなど石油製品が強含んだためブレントは小幅高となった。週明け当初は新興国懸念が継続し、WTI、ブレントともに1ドル前後下落するも、週半ばには中国・トルコが金融市場安定化のための措置を講じたことでリスク回避の動きが一服、留出油の需給ひっ迫見通しや米1月の消費者信頼感指数が予想以上に改善したことが好感され、WTI、ブレントとも前日の下げを戻す展開となった。EIA石油統計では原油在庫は予想以上の増加となったが、ガソリンは予想外の、留出油は予想以上の減少を示したことで、相場が下支えされ、WTIは小反落するもブレントは小幅高となった。週後半には米第4四半期のGDP速報値が3.2%と米経済の成長が継続していることが確認され、WTIは反発、ブレントは続伸となった。

 国内市場は、ガソリンのクラックが堅調に推移するも、灯油のクラックは縮小している。灯油は、高値や前年比で全国的に平均気温が高く需要が鈍いため販売量が伸び悩んでおり、元売各社は原油処理量削減に動いているが需給環境の改善には至っていない。また同時に、海上スポット市場で継続的にガソリン・灯油などの市中調達に乗り出しているものの、陸上市況は月末消化の売り圧力が強い中で切り下がり、海上市場での売り圧力が強まる要因となっている。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事