原油相場、地政学的リスクの上伸も一巡へ

 米国での石油需要は長期低迷に喘いでいる。米EIA(エネルギー情報局)が11月30日に示した在庫統計で、11月25日までの石油需要は日量平均で1794.6万バレル(前週1858.5万バレル)となり、1800万バレルを下回るのは実に2009年6月以来のことである。
 もともとガソリン需要が低迷していたが、中間留分の需要が急減したことで、そのシワ寄せが石油需要の1800万バレル割れをもたらしたといえる。ちなみに、中間留分需要は324.0万バレル(前週406.8万バレル)で、中間留分需要が300万バレル台に落ち込むのも2009年11月以来のことである。需要減の影響もあって、中間留分在庫は前週比552.6万バレルも急増している。
 ヒーティングオイルやディーゼルを含む中間留分需要減と在庫増を嫌気して、発表後のヒーティングオイルは急落している。需要のバランスからガソリン売り・ヒーティングオイル買いのスプレッドがNY石油市場で活発化していたが、その解消の動きがしばらく続くと想定される。
 東京石油市場では、このNY石油製品のスプレッドを参考にした鏡相場を演出していたが、6月限の新甫発会以降、ガソリンと灯油のサヤ縮小の動きが活発化している。今後ともNY市場の動向からは目が離せない。

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