石油市場の長期上昇トレンド継続へ、2月は北日本中心に厳冬続く

 NY原油の独歩高の動きをみせている。トランスカナダによるWTIの認証在庫であるクッシング在庫と米テキサス州ヒューストンを結ぶ新たなキーストン=パイプラインが1月22日から開通しており、それによる認証在庫の減少が今後期待されている。昨年夏にもシーウェイ=パイプラインの輸送能力拡大が影響して、NY原油のその後の長期上昇トレンド形成につながった経緯もある。今回はひとまず、日量平均30万バレルの輸送能力があるが、年末には日量52万バレルまで拡大するとしている。
 この新たなパイプラインの運用は昨年末から指摘されていたものの、前週までの急落局面では支援材料にされず、ここにきての戻り局面で、支援材料と再評価され、独歩高をもたらしている。WTI期近3月限は半値戻しの96.13ドルをアッサリ上抜き、3分の2戻りの97.68ドルも十分視野に入っている。
 ところで、国際エネルギー機関(IEA)は2014年の世界の石油需要が日量9250万バレルで、前年比130万バレル増になるとの見通しも明らかにしている。2013年の同120万バレルの伸びを上回っており、石油市場全体の底上げムードにつながっていた。しかし、米国の石油需要の伸び悩みやNYダウの急落もあり、北海ブレントやNYガソリン中心に足踏みしており、WTIとの対照的な動きをみせつつある。世界的な石油需要の拡大と認証在庫の減少の強気の材料を手掛かりにして、WTIは98ドル台に水準を切り上げ、100ドルを試す動きが今後期待される一方、ブレントは米国の石油需要の低迷とNYダウの不安定な動き、中国の弱気な経済指標も手伝ってさらなる下振れも警戒される状況にある。WTIとブレントは昨年夏に同ザヤまでサヤが縮小したが、目先的にどこまでサヤが縮小するか注目したい。

NY原油週足50週平均

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