高水準の在庫を背景に戻り売り基調の中の東京ガソリン

 米国の原油在庫は7週連続で減少しており、2012年3月以来の低い在庫水準を記録している。その一方、原油在庫の減少幅を上回るペースでガソリン在庫も急増しており、米国での原油在庫の減少に対する懸念もイマイチ、盛り上がっていないのが現状である。
 原油在庫の減少に関して、輸入減に加えて、寒波の影響で原油生産が停滞しているためと考えられている。原油を精製する製油所も寒波によって稼働率を引き下げているものの、ガソリン在庫は急増しているのは、需要の低迷が大きく影響している。寒波で外出を控える動きがみられたこともあるが、年末からの需要低迷は石油需要の低迷にも直結しており、NYガソリン期近2月限は昨年11月前半以来の安値まで値を消している。
 原油在庫の減少でようやくWTIも出直りをみせつつあるが、石油の需要改善がみられない限り、WTIの上値の重い展開は続くとみる。NY原油期近3月限の20日移動平均線は96ドル近辺だけに、95ドル台回復しても上値は限られることになるだろう。
 米国と同じ状況が国内の石油市場にも当てはまる。つまり、ガソリン在庫の急増が継続していることであり、16日に石油連盟が発表した供給統計で、ガソリン在庫は前週比6.2%増となり、2週連続の急増となっている。年末・年始の期待外れの需要に加えて、ここにきての寒波の影響が直撃しているとみられる。ここにきて、灯油の需要回復で、灯油の上昇が支えになっているものの、ガソリン需要不振が続く中、東京ガソリンは戻り売り有利とも考えられる。

NYガソリン2月100日移動

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