世界人口70億人突破が語るもの

 大きな歴史の波を読む上で重要な統計が発表された。

 国連人口基金が10月26日に公表した「世界人口白書」である。

 世界の総人口は10月末に70億人を突破。1970年に約37億人だった人口は、40年でほぼ倍増した。13年後には「地球が養える最大人口」と言われる80億人を超え、2050年には93億人となる見込みだ。

 人類はこれまで経験したことのない未知の領域に突入する。急速な都市化や環境の悪化、資源争奪など、70億人突破は世界がこれから不穏な時代を迎えることを暗示しているのではないか?

 確かに1970年代初頭にも「地球が養える人口は50億人が限界」説が唱えられたが、灌漑面積の増加、化学肥料の使用増加と遺伝子組み換えを含む改良品種による生産増加で食糧危機は回避された。ただし、ここにきて生産的な土地は既に利用され、化学肥料使用による土壌侵食と土壌劣化も深刻な問題になりつつある中、供給面の緩やかな増加に対して、中国やインドなどの人口大国の経済発展に伴う急速な需要増加スピード、そして多発する異常気象が「食糧争奪戦」を招くのではないかと危惧され始めている。国連食糧農業機関(FAO)は、2050年までに世界人口を満たすには、食糧生産を70%増やさなくてはならないと指摘しているが、技術的・物理的に限界地に接近しているとの声も多い。

世界人口

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