2012年の金価格展望

金価格は1680ドル以下の買いを確認しつつ、1720ドル越えを経て調整一巡となった。このまま1711ドル越えの下値を維持した場合、12月5日の週には短期上昇再開を追認する。
12月は9日にEUサミットが予定され、3年目を迎えつつあるユーロ圏加盟国の債務危機は転換点を迎える。先行きはIMFとの共同機構的枠組みとあわせ、財政規律を重視しつつ、2012年も財政健全化に向けたギリシャ、イタリア等各国の取組みが進展しよう。

そして、2012年の金相場の決定要因は「世界的な金融緩和」に集約されつつある。

まず、欧州は財政引き締めに傾くが、金融には緩和バイアスがかかる。米国経済は個人消費に明るさが見えつつも、一段の住宅金融市場の梃入れとして、次ぎの緩和でQE3に移るならば、長期債の買いが中心となろう。一方、アジア成長国である中国は景気減速から緩和指向にある。自国通貨人民元の対ドル切り上げが継続される中にあって、この通貨高による引締め圧力を吸収緩和し、中立化する政策視点から、常に金融緩和を発動できる環境にある。そして、日本はもとより緩和指向のままだ。
この環境下、2012年は世界的な同時タイミングでの金融緩和が、金価格にとって最大の変動要因となり、年間相場の方向性が形成されて行く可能性が高い。

なお、ドル資金の需要が高まる期末・年末を前に、日米欧含む6カ国中央銀行が、まさに「世界同時緩和」を実行した11月30日のNY市場では、株価と金(Gold)を含むコモディティは反転上昇となった。もしも、この動きが連続して発生してくるなら、金、株価、コモディティは、地味ながらも右肩上がりの流れを形成し、金価格は1800~2000ドルへの方向感を模索していく展開が見込まれる。

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