厳冬予報下での供給不安に沸く東京石油製品市場

 北海ブレントとNY原油の対照的な値動きが続いている。27日現在の期近1月限の終値ベースで、北海ブレントは19.01ドルも上ザヤにある。今夏には一時同ザヤまでサヤが縮小していたが、11月に入ってのサヤ幅が急ピッチに拡大している。ちなみに10月末時点のサヤ幅は11.98ドルだった。
 北海ブレント市場では需要期であること、リビアの供給不安が長期化していること、北海油田の供給が減少していることが支援材料として挙げられる。一方、NY原油市場では何といっても米国の原油在庫の高水準が最大の売り材料となっている。
 米国の原油在庫は米EIA(エネルギー情報局)による在庫統計で、10週連続も増加しており、現在の水準は6月下旬以来の高水準となっている。6月下旬は需要期を前にしての水準であるが、現在は不需要期に入っており、同じ在庫水準でも取り巻く環境は全く異なる。9月から10月にかけては製油所の定期修理も在庫増に影響したとみられるが、ここにきては製油所の稼働率も向上しているにもかかわらず、在庫の急増に歯止めがかからない。それは原油生産自体が高水準であるためで、10月の原油生産はこの時期として25年振りの高水準だったとされている。このため、10月末の原油在庫もこの時期として1930年以来の高水準となっている。この原油在庫を背景にしてNY原油売り・北海ブレント買いのスプレッドをさらに助長している。

北海ブレンドボリンジャー

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