豪州で干ばつ

 今年は米国でもインドでも十分すぎるほどの雨が降り、干ばつの知らせはなく、むしろウクライナやブラジルで豪雨のニュースがあったほどである。
 ところが、現在豪州で干ばつのようである。豪州北東部のQueensland州の65%において干ばつ宣言が出され、牧草が枯れてしまったため家畜の飼育が困難となり、若い牛や豚が市場に出荷されているという。そのため現在は家畜の値段が下がっているが、やがて豪州産肉の価格は上昇するものと見込まれる。家畜農家は資金繰りに困り、廃業するところも出ているという。この干ばつは豪州の歴史始まって以来のひどさであるようだ。2010年から12年にかけてQueensland州は平年以上の雨に恵まれた。そのため家畜の飼育頭数は増加し、1970年代以降で最大となっていた。しかし、2012年から13年にかけての雨季は雨量が少なく、夏(北半球の冬)はたいへん暑かった。そのため同州の65%で2013年末の夏場を待たずに干ばつ宣言が出され、夏に向かってさらにその度合いは深まるとみられている。あまりに広大な地域が干ばつになっているため、家畜の餌を他から買うことができず、若いまま出荷を迫られているという。その価格は運賃にも満たないほどの安さになっているという。わずかに生えている牧草も栄養不足なため、干し草や飼料用穀物価格は高騰している。
 また、通常家畜の屠殺はNew South Wales州で行われるが今年は大量の家畜が屠殺用に持ち込まれるため、Victoria州や南部豪州にまで運ばれているという。2013年の1月~9月の家畜の屠殺量は過去10年平均の9%多いという。その43%が牛で、2012年の40%増になっているという。そのため価格はkg当たり50セントも安くなっている。

 この干ばつの影響がどれだけ世界の穀物価格に影響を与えるか今のところ不明であるが、少なくとも今後の豪州産牛肉価格は値上がりするものと思われ、それは牛肉価格を押上げそれが穀物価格へも影響を及ぼす可能性がある。

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