週刊石油展望

 先週のWTI原油は先週比0.27ドル安の94.11ドル、ブレント原油は先週比5.34ドル高の108.37ドルとなった。

 前週末8日はイランの核開発問題を巡り、ケリー米国務長官が解決に向けた第一段階の合意には隔たりがあると示したことから、地政学上リスクの懸念が高まり、ブレント原油は急反発となった。一方でWTI原油は米原油在庫が前年同期を2.5%上回るなどファンダメンタル面の弱材料により上値を抑えられる展開となった。週明け11日はイランと主要6ヶ国の核協議が合意に至らなかったことや、欧米株式相場の上昇を受けてブレント原油を中心に続伸。また、米製油所のメンテナンスが予定よりも遅れていることから石油製品の上昇も目立った。しかし、翌12日は一転して急反落となった。EIA発表における米原油在庫が増加する見通しが強まったことや、国際エネルギー機関が2015年にも米国が世界最大の原油生産国になるなどの見方を示したことからWTI原油は一時5ヶ月ぶりの安値に到達した。その後、週末にかけては買い支えられる展開。翌13日は売られ過ぎ感や、リビアの石油ターミナルにおける労働者のデモにより石油供給懸念が高まったことからブレント原油を中心に反発すると、14日はIEAがリビアとイラクの供給問題による価格上昇リスクの懸念を示したことや、イエレンFRB副議長が米金融緩和継続を示唆したことから上昇した。但し、WTI原油は14日にEIA原油在庫の予想以上の増加発表をうけて小反落となったことからBRENT-WIT原油のスプレッドは14ドル超まで拡大している。

 国内市場は、株高・円安、ブレント原油の上昇を受けて、原油、石油製品の期先を中心に上昇した。しかし、出荷が伸び悩むなど需要減少がみられ、現物市場が振るわないことから、ガソリン、灯油における当限の上値は抑えられた。また、1,2月限も連動して下落した為、当限を中心にクラックスプレッドは縮小している。

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