ジョンソン・マッセイ報告の要諦(パラジウム版)

英ジョンソン・マッセイ(JM)社が11月12日に「Platinum 2013 Interim Review」を公表した。

同レポートでは、2013年のパラジウム需給バランスについて74.0万オンスの供給不足としている。昨年の115.0万オンスからは供給不足幅を圧縮するも、依然として厳しい需給環境が続いているとの見方が示されている。

総生産は前年比-10.0万オンスの減少が見込まれている。南アフリカでは3.0万オンスの増産が達成されるが、ロシアの政府在庫売却が16.0万オンスの大幅な減少となっていることで、プラチナとは違い2年連続の減産見通しになる。南アフリカの生産水準も回復したとは言え、11年の水準は21.0万オンスも下回っており、ロシアからの供給減少ショックを吸収できるレベルには達していない。

一方、総需要は前年比-34.0万オンスの963.0万オンスが見込まれている。自動車触媒部門はプラチナからのシェア奪還に成功しているが、工業・宝飾・投資部門がいずれも前年比マイナスとなっている。特に、昨年は上場投資信託(ETF)関連の需要を集めた投資部門では、39.5万オンスもの需要減少が報告されており、プラチナが南アフリカでETF投資需要を集めたのと対照的になっている。

スクラップは前年比+17.0万オンスの246.0万オンスと減産ショックをある程度まで緩和したが、需給バランスの歪みを吸収するには至っていないことが確認できる。2年連続の供給不足は、1997~98年以来のことである。

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