海外原油の先安懸念から東京石油市場の戻り売り基調は継続へ

 NY原油・北海ブレントともに軟調地合いをみせており、ここにきてブレントのプレミアム解消の動きが鮮明になっており、NY原油とのサヤが縮小している。
 時期的要因からブレント買い・WTI売りのスプレッドが活発化していた。欧州では石油の需要期に入る一方、米国ではドライブシーズンを終えての不需要期入りとなるためである。しかしながら、需要期に入った欧州での石油需要は伸び悩んでいる。また、一時、リビアの労働争議による供給不安も再燃したが、イラクの増産体制とサウジの高水準の生産が維持され、リビアの供給を十分カバーする状況にあり、結果的に欧州での供給過多が認識され、ブレントの値崩れにつながっている。
 NY原油自体も取り巻く環境はなお厳しいといえる。7週連続で米EIAが発表する原油在庫は増加しており、現在の原油在庫水準は1990年8月以来の高い水準にあり、この時期としては1930年以来の高水準となっている。やはり、シェールガス・オイルの普及の一方、高水準の原油生産が維持されており、需給バランスは明らかに過剰といえる。
 ただし、旺盛な石油需要が続いており、NY原油の下げ一服ももたらしている。11月1日までの一週間の石油需要は日量平均2022.3万バレルで、前週の2013.6万バレルを上回っている。例年、この時期の石油需要は1900万バレル前後だけに、2週続いての旺盛な需要は注目されている。ただし、10月前半の米政府機関の一部閉鎖の影響で、それ以前の石油需要が極めて低調だったこともあり、その反動による需要拡大に過ぎないとみられ、次回発表からは石油需要の大幅低下の恐れもある。
 NYダウが6日に過去最高値を更新しているが、シェールガス・オイルの普及が寄与したのは明らかで、今後とも原油の長期的な需要低下の流れに変わりはなく、NY原油・北海ブレントともに下げ基調が続くとみられる。

NY原油12月200日移動平均線

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