週刊石油展望

《海外原油市況》
週末25日の15:30時点、WTI原油は先週比2.33ドル安の96.45ドル、一方ブレント原油は1.06ドル安の107.45ドルであった。
 先週末は、イタリアやスペインの国債利回り低下で債務懸念が後退したほか、ECBがIMF経由で資金供与するとのニュースでユーロ高/ドル安が進行し、一時100.30ドル台まで買われる場面もあったが、買い一巡後は、欧州の根強い先行き不安感から再びユーロ安/ドル高となり、戻り売りに押された。その後は97ドルを割り込んだ辺りで下げ止まるものの反発力は弱く、軟調な展開に終始した。週明け21日には、フランス国債の金利上昇に伴い、米格付け大手ムーディーズが同国の格下げを示唆したことで、ユーロ安/ドル高が進行し原油は下落。また、米国の財政赤字削減策をめぐる超党派特別委員会の交渉決裂の可能性の高まりなど、欧米の債務問題に押され、原油相場は終日下値圏での推移となり、続落した。翌22日は、米英加によるイランに対する包括制裁措置発動を受け、地政学的リスクから買われた。また、IMFが欧州債務危機の拡大阻止などを目的とした融資制度の強化策を決定したことを受けて、ユーロ高/ドル安となったことも相場を支え、4営業日ぶりに反発する展開となったが、23日はドイツ10年債入札の大幅な札割れや、ユーロ諸国の国債保証コストの上昇など欧州債務危機拡大への警戒感が強まり、下値を切り下げた。さらに、米個人消費支出や週間新規失業保険申請件数などが予想を下回り、一時95.35ドルへと急落した。その後発表のEIA統計で、原油在庫が621.9万バレル減少(予想:50万バレル増加)したものの、ガソリン在庫が447.5万バレル増加(予想:100万バレル増加)したため大きく買い戻されることはなかったが、急速な下落に対する修正もあり、終値は96ドル台となった。24日は感謝祭で休日であったが夜間取引も弱含みで、25日17:00現在、96.30ドル付近での推移となっている。

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