ファンダメンタルズの弱さに戻り売り基調の海外原油相場

 米デフォルトはひとまず回避されたものの、債務上限引き上げは2014年2月7日まで、2014会計年度の暫定予算は1月15日まで先送りされただけで、将来的な財政リスクの再燃を警戒して、NY原油は急落を演じている。
 10月以降、米財政リスクに翻弄され、上げ下げの繰り返しを続けているが、17日には取引中心限月である期近12月限が100.21ドルまで一時急落し、100ドル割れを伺う動きをみせている。100ドルの大台割れとなれば、8月8日以来のこととなる。
 米財政リスクが解消されれば、石油市場の弱材料はなくなるとの見方も燻っていたためか、10月中の原油の戻りも大きかったものの、着実に取引レンジを切り下げている。
 NY原油の足取り悪化の要因として、米国での石油の不需要期に入ったこと、定期修理の影響もあるが、原油在庫の大幅増加が続いているためで、弱気なファンダメンタルズが認識されての下落でもあり、当然ながら100ドル割れもおかしくはないと考えられる。
 米EIA(エネルギー情報局)による石油在庫統計は政府機能の停止で発表が延期されている半面、米API(石油協会)の石油在庫統計は毎週発表され続けてきた。原油在庫は3週連続で急増しており、米国の潤沢な在庫水準からの下落とみるべきである。
 北海ブレントはNY原油売り・ブレント買いのスプレッドで高止まりの動きをみせているものの、中東の原油供給に問題ないため、高止まりしているものの、上値は限られている。サウジの日量1000万バレル以上の生産に加えて、イラクも増産体制をみせている。リビアの生産も回復しており、供給不安はみられない。イランと6カ国による核に関する協議が実施され、とりあえず歩み寄りが確認される中、イラン産原油の輸入禁止の解消に将来的な含みをもたせることになるとみられ、供給に対する警戒は乏しく、ブレントもスプレッド一巡後、110ドルを壁にした動きになると考えられる。

NY原油パラボリック

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