急落・急騰パターンに備えたい(NY金)

 ドル円は米連邦政府閉鎖継続でリスク・オフの流れが強まる中、200日移動平均線の攻防に差し掛かっている。同水準は三角保合い下限とも重なる重要水準だ。債務上限問題の行方が見えるまでは、様子見ムードが高まりやすいと見られるが、IMM日本円の大口投機玉(米政府機関の一部閉鎖に伴い、10月1日分のCFTC建玉報告の発表は延期)のネットでの売り越し(ドル買い・円売り)は高水準であり、200日移動平均線を明確に割り込み、三角保合い下放れが意識されると、一時的にストップロスを巻き込んだ下げにつながりかねない内部要因となっている点には注意したい。6月安値が支持線で、同水準で止まれば新たなボックス相場入りも想定される。
 下院・共和党は無条件の債務上限引上げを受け入れない姿勢を維持しており、ベイナー下院議長の報道官は7日、「債務上限引上げは米国の財政赤字の削減および改革を必要とする」と主張するなど、債務上限引上げを巡る交渉に歩み寄りの兆しは見られず、米国のデフォルト懸念を先取りするような円高ドル安の流れとなる可能性も否定できない。政治的に与野党共に引くに引けない状況で、株式市場の暴落などの材料がなければ、自分から歩み寄る事が出来なくなっているとも言えるだろう。
 現在の光景は、リーマンショック後に、米議会下院が金融救済法(TARP)を市場の予想を裏切る格好で否決とした時に似ている。メンツを重んじたチキンレースの結果、この日のNYダウは700ドル超の急落となった。NY金もリスク回避から他のリスク商品同様、売り込まれたが、そこで付けた2008年10月安値を起点として、2011年の史上最高値まで駆け上る事となった。

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