当面、レンジ取引の中での逆張りで対処すべき金

 金融市場は米国の財政リスクに揺れている。目先的には、米連邦政府の一部機能停止を回避する2014年会計年度暫定予算案の成立期限が9月30日に迫っている。しかし、米議会ではオバマ政権が推し進める医療保険制度改革を巡る対立の影響で、成立のメドはまだ立っていないのが現状である。
 さらに、米議会予算局は25日、債務の上限の引き上げがなければ、10月22日~31日に米国はデフォルトに陥る可能性があるとの見通しを明らかにしている。米連邦政府の債務は現在、上限である16兆7000億ドルに達しており、地方政府への一時的な支援停止などで何とか資金繰りをしのいでいる。債務上限の法案成立の見通しも同様に立っていないことから、米財政リスクを警戒したヘッジとしてNY金が買い進まれ、26日には1340ドルまで急伸する場面もみせている。
 実際、米財政リスクで金がこのまま上昇を続けるとも考えにくいところである。金融市場の混乱を警戒した資金の逃避先となったものの、実際に暫定予算が通過せず、議会の一部機能がマヒすることになれば、金市場での利益確定売りにつながるとも考えられる。当面の利益を確定したいとの動きに出るとも考えられる。 
 ところで、インドの金輸入は7月22日から停止していたが、9月に入って再開している。政府による金塊輸入のうち、20%は再輸出しなければならない措置に対する政府側と業者側の解釈の違いによるもので、それがようやく合意に達しての輸入再開の運びとなっている。インドでは10月、11月にヒンズー教の三大祭りの二つが予定されている。また、11月初旬は婚礼シーズンのピークということで、特に宝飾品需要の需要最盛期を迎えることになる。このため、9月、10月と輸入が急増するものの、輸入再開後の動きは鈍く、やはり輸入規制の強化が影響していると考えざるを得ない状況といえる。

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