需給環境が急速に悪化したトウモロコシ

 ブロイラーの世界最大の生産国は米国で1675.7万トン(2011年度)、その次は中国で、1320.0万トン、ブラジルの1295.4万トンとなっている。一方、消費の最大手は中国で1302.0万トンとなり、中国は生産するほとんどを自国内で消費している。このため、輸出余力があるのはブラジルと米国で、ブラジルの輸出は330.0万トン(シェアは36.1%)、米国は296.6万トン(同32.4%)となっている。かつて1位だったタイは46.0万トン(同5.0%)にとどまっており、鳥インフルエンザの影響が相当甚大だったといえる。
 そのブラジルのブロイラー最大の輸出先はサウジアラビアで、次いで香港、日本、アラブ首長国連邦となっている。EU向けの輸出も多いが、現在のEUの信用不安による需要後退が影響し、EU向けの輸出がここにきて激減している。
 ブラジルはまた、米国、中国に次ぐトウモロコシの生産国で、その生産高は6100万トンに上る。トウモロコシの輸出国であるアルゼンチンの2900万トンを大幅に上回っている。ただ、ブラジルはブロイラー生産のため、かなりのトウモロコシを必要とするため、トウモロコシの自国消費は5500万トンに上っている。しかしながら、ブロイラーの減産傾向が継続すれば、ブラジルの供給余力の拡大から輸出の上方修正の可能性も考えられる。2011年度の輸出は850万トンと想定されているが、1000万トンの大台に乗せることも予想される。ちなみに、米国の輸出は4064万トン、アルゼンチンは同2000万トンとなっている。ブロイラー生産のサイクルは短いため、生産調整も容易であり、トウモロコシの輸出拡大もアッサリ実行可能とも考えられる。

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