週刊石油展望

 先週のWTI原油は前週比0.40ドル高の108.22 ドル、ブレント原油は前週比0.35ドル高の115.17 ドルとなった。
 前週末8月30日は、英議会でシリア攻撃動議が否決され米国主導でのシリアへの早期攻撃観測が後退したことや、3連休前の手じまいの動きなどから続落した。2日、米国市場はレイバー・デーのため休場。ブレント原油は2日発表の中国・欧州の経済指標が良好だったこと、北海フォーティーズ油田の供給逼迫懸念などから小反発。3日はWTI原油が反発、ブレント原油は続伸した。夜間取引時間に、イスラエルが防衛システムのテストでロケットを試射したこと、シリア国内のパイプラインがテロで爆破されたことから地政学リスクが高まり買いが先行。立会開始後は米国の良好な経済指標を受け金融緩和縮小観測に上値を圧迫される場面もあったが、オバマ大統領がシリア攻撃に関して民主党・共和党の下院指導者から支持を取り付け、米国による攻撃観測の高まりからさらに値を伸ばした。翌4日は、米国などによるシリア攻撃が限定的なものになるとの見方から中東産原油の供給懸念が和らぎ反落して引けた。5日は反発。米ISM非製造業景況感指数の予想以上の改善や新規失業保険申請件数の予想以上の減少、米EIA発表の原油在庫の減少量が予想を上回ったことが好感された。
 週明けの東京市場は、WTI原油時間外取引の続落を受け原油で概ね1000円超の大幅安の展開となったが、シリア攻撃観測後退から円安が進み、下値を切り上げ原油は500~700円安程度で引けた。3日は急反発、ブレントの小反発や円相場が1ドル=99.50台まで下落したことから、ガソリン(期近を除く)・灯油・原油で1000円超の上昇となった。4日も続伸、ただ買い一巡後は利食いの売り圧力が強く上げ幅を縮小。5日は、4日の欧米石油市場が米国のシリア攻撃が行われても限定的との見方から下落したことを受けて手じまい売りが先行。円安から下値を切り上げるも小反落した。6日は小幅でまちまち。欧米石油市場は上昇するも、株安円高が進行し、ガソリン・原油は限月ごとにまちまちの展開となった。灯油は小幅高。現物市況では、先週末に陸上価格が大幅に引き上げられたが、ガソリンは月末の枠消化売りや需要のピークをすぎたこと、末端価格の高止まりからの買い控えの影響により、週明けには値下げの動きも見られたようだ。灯油は、需要期に備えた元売各社の在庫が昨年以上に積みあがってきてはいるものの、足元の価格は原油コストの上昇に見合う形で堅調に推移している。

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