2012年の金価格展望-G4ゾーン(米中欧と中国)は同時金融緩和へ

金価格は1655ドルを下値に反発しつつ10月25日に短期上昇傾向に回帰した。ギリシャ追加支援は実務レベルの調整に入りつつ、イタリアの財政削減計画呈示など、過去21カ月間にわたり開催されてきたEU首脳会合は、目先はひとつのクライマックスを迎えつつある。

さて、11月の感謝祭を前に年末モードが接近し、2012年の相場展望をイメージする時期が近づいてきた。来る2012年の世界経済の共通テーマは金融緩和である。
自国通貨高を背景に、日本と中国は金融緩和のカードを握り、且つ米国は量的緩和としてのQE3の実行可能性が既に議論されている。また、伝統的に物価上昇抑止を政策の根底に置くECBも、財政規律の強化とユーロ高から緩和指向に傾く。 
そして、来る2012年は米国大統領選の本選、フランス大統領選挙、ドイツでは2013年の総選挙の前年、中国では指導者層の交替年にあたる。政治的なスタンスはより大衆寄りとなり、各国ともに再選へ向けての、体制維持へ向けての「景気浮揚が政策命題」となりそうだ。

こうしたなか、G4ゾーンの金融政策が「緩和」へと同時に傾斜した場合、これは2009年前期からの世界的な景気拡大過程では初めての事となる。この、G4世界成長ゾーンの同時金融緩和が、将来的な金価格2000ドル方向への足取りを形成するものと思われる。

岡藤商事株式会社
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