金価格の1,400ドル突破時に警戒されたこと

COMEX金先物相場は、8月26日の取引で1オンス=1,400ドル台を回復し、同28日の取引では1,434.00ドルと5月14日以来の高値を更新している。足元では西側諸国のシリアに対する軍事介入の不透明感から調整圧力が強くなっているが、それでも1,400ドル前後の価格水準は維持しており、6月に早期の金融緩和縮小観測から急落する前の価格水準を回復した形になっている。

上昇相場の構成要素を読み解くと、1)シリア情勢を受けての原油価格急伸、2)米国の一部指標悪化に伴う金利低下・ドル高圧力の二点になるだろう。特に、原油価格の水準が大きく切り上がっているインパクトは大きく、金・原油の比価で13倍程度を保つ作用が、「シリアの地政学的リスク→原油高→金価格高騰」という単純なフローを促している。

一部投資銀行からはブレント原油価格の150ドル説なども提示されており、金・原油比価が一定と仮定すると、金価格の1,950ドル到達といったロジックを構築する余地もある。当然に景気の制約からして原油価格が150ドルを長期にわたって維持できるような環境にはないが、瞬間的な突発力が見られるのであれば、金価格の過去最高値更新シナリオも浮上したというのが、前週の金市場の値動きだった訳である。

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