大豊作観測強まるトウモロコシ

 シカゴトウモロコシは2010年10月以来の安値に沈んでいる。7月の下落率は実に26.5%となり、月間ベースで過去最高の下落率だった1996年7月の31.4%に次ぐ悪い数字を記録している。
 1996年当時、前年度の不作の影響で、前年からの上昇相場を形成し、7月半ばには5.5450ドルの高値を示現していた。干ばつ懸念の台頭も上げ幅を大きくしていたが、7月後半からの恵みの雨を嫌気して一気に急落している。8月に入って期待外れの降雨から戻り歩調をみせるものの、結果的に豊作の影響で9月以降にまた急落を強いられ、年末までに高値から半値以下の2.56ドルの安値まで大きく売り込まれることとなった。
 当時はエタノール需要の急拡大もないため、半値以下まで値崩れしてしまったが、共通点として、前年度の不足から豊作への転換、7月の天気がターニングポイントになったことが挙げられる。
 2013年度も前年度の不作の影響で供給タイトから期近中心に強引に買い進まれたが、結局、受粉期の気温低下が受粉の無事完了を連想させ、作付面積の高水準から大豊作を連想させ、現在の急落につながっている。1996年当時のパターンからみて、まだ8月は紆余曲折の展開も予想されるが、生育にさほど問題のない天候となれば、9月からの急落相場がまた控えている連想もなり立つ。
 受粉がほぼ完了しており、これからはイヤーコーンが肥大化する時期で、生育期間では土壌水分を最も必要とするタイミングとなる。アイオワとネブラスカの土壌水分不足は深刻なままであるが、目先的には恵みの雨が期待されている。もし、恵みの雨が確認されれば、8月12日の実地調査に基づく第一回の生産高予想に対する悲観ムードが強まり、シカゴトウモロコシの一段安は避けられないだろう。

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