金(GOLD)は死なず

 注目の米連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策(月間850億ドルの債券購入と超低金利継続方針)は変えず、マーケットに大きな動揺は与えないものだった。声明では「景気と低インフレの先行きに若干懸念を強めている」と示唆。前回は景気について「has been expanding at a moderate pace」としていたが、今回は「economic activity expanded at a modest pace during the first half of the year」と進行形を外し、「moderate」 を「modest」に変えた。似た単語だが、後者がより弱い意味。また、前回はなかった「住宅ローン金利の上昇」にも触れている。インフレに関しては今回「2%の目標を下回っている低インフレは、アメリカ経済にとってのリスク」とし、「デフレの脅威」を示唆した。

 これまで市場では「9月に量的緩和縮小開始」されるのではないかとの観測を恐れていたが、今回のFOMCで、市場は当面の緩和継続が確認されたとの反応だ。アメリカのインフレ率が急上昇する可能性は低く、週末の雇用統計でADP雇用統計以上の強気の数字でなければ、次回9月のFOMCでの緩和縮小スタート観測は急速に高まらないのではないか。8月21日に発表される今回のFOMC議事要旨で議論の詳細を確認するまでは、様子見ムードが続くかもしれない。利上げなどの「引き締め転換」の見通し(フォワード・ガイダンス)については、失業率が6.5%を下回り、インフレ見通しがFRBの長期目標である2.0%より0.5%程度上昇することが目安として意識されていたが、その数値に達しても直ちに引き締めに転換する訳でないと、バーナンキFRB議長は述べており、仮に9月のFOMC会合でQE3の縮小を検討する場合も、7月分だけでなく8月分の雇用統計など多くの判断指標が控える。

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