過去最高水準の投機玉売り越しが火種

NY金(8月限)は、4月に2011年秋から続いていたレンジ(1500ドル~1800ドル)を下に放れ、6月28日にはチャイナ・ショックの余波で1180ドル割れまで値を下げたが、同水準は2008年10月安値から史上最高値までの上昇に対する61.8%押し(1150ドル)とも重なる水準で、足もとは目標達成感もあり、ダブルボトムを付けて反騰となっている。昨晩のNY市場では、これまでの抵抗であった心理的節目1300ドル~4月16日安値(1323ドル)を上抜き、上げ加速となっている。

今回の上昇は、バーナンキFRB議長の議会証言で、資産買い入れ縮小を年内に開始するとのシナリオをあらためて示す一方、経済見通しが変化すれば変更の余地もあり、決して既定路線ではないと言明した事で、早期QE政策終了観測が後退する中、参院選で与党が勝利も事前予想の範囲内で、「知ったら終い」的なドル円の利食いが出たタイミングであった。

NY金の内部要因からは、米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細によると大口投機玉(ファンド玉)の売り越しは、過去最高水準にまで膨れ上がっており、値段の動き次第では、いつ巻き戻しが起きても不思議でない状態であった。こういった中、オプションの偏りもあった1300ドル~1320ドル水準でのストップロスを巻き込んでの「ミニ踏み上げ」的な上昇だったと言えよう。

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