米景気回復を材料にNY石油相場は一段高の様相

 米景気回復を背景にNY原油・石油製品は急騰を演じている。17日に公表された米地区連銀報告(ベージュブック)でも「緩やかな景気回復」が指摘され、その後NY石油市場は一段と急伸している。景気回復を背景にして米国での石油需要が改善されるとの思惑が高まっているためである。
 さて、17日に発表された米EIA(エネルギー情報局)の石油在庫統計で、原油在庫は3週連続で急減している。ただし、現在の原油在庫水準は前年同期比で2.7%減だが、過去3年平均でみると、1.4%増。需要期を迎えたガソリン在庫は石油生産の増加が影響して増加に転じ、前年同期比8.8%増でまだまだかなり高水準を維持している。ちなみに、過去3年平均では5.3%増となっている。
 まだ在庫水準に問題ないものの、米景気回復を手掛かりにNYダウが最高値を更新するなど、石油市場を取り巻く強気ムードが後退する兆しは全くみられず、その勢いに乗ってNY石油の強調地合いはまだ続くとみられる。
 NY原油日足のチャートは参考にならず、週足をみると、昨年3月初旬の高値である110.55ドルも十分視野に入っているとみるべきである。週足ではまだボリンジャーバンドの拡大は始まったばかり。
 ところで、NY市場の急騰を尻目に、北海ブレントの上昇は限定的である。欧州と中国の景気減速に加えて、世界的には石油の不需要期でもあり、NY原油とブレントのサヤはかなり縮小し、サヤ逆転も時間の問題とみられる。北海ブレントは110ドルに大きな抵抗をみせるだろうが、NY原油が先に大台を示現する勢いが感じられる。

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