週刊石油展望

 先週のWTI原油は先週比3.61ドル高の104.64ドル、ブレント原油は先週比2.08ドル高の107.60ドル。
 米国6月の雇用統計は非農業部門就業者数が前月比19万5000人増と市場予想(16万5000人増)を上回ったことから米景気回復が順調に進んでいるとの見方が強まり原油市場は買い進まれた。さらに先週から引き続き材料視されているエジプト情勢の緊迫化がある。エジプト軍は同国治安情勢の悪化を受けて、国際物流の要衝であるスエズ運河沿いやシナイ半島南部を厳戒態勢下に置くことを表明。一方で前大統領の出身母体のイスラム組織ムスリム同胞団の反政府デモの激化など一段と混沌とした状態。ファンダメンタルズ面でも米国原油在庫が先週に引き続き大幅に減少。EIA在庫統計は前週比990万バレル減と、予想(310万バレル減)よりも大幅に上回った。
 週前半までは一本調子で上昇したが、10日のバーナンキFRB議長の発言により、金融緩和縮小観測が後退しドル売りの流れでドル建てである原油市場は上昇したが、相対的に円は買われ100円を大きく割れこむ円高となったことで国内市場は木曜日には一時的に大きく値を下げた。その後の下げは続かずに安値から切り替えして週末を迎えた。一週間を終えて、ドル建ての原油は高騰したが、円建ての国内市場としては相殺されてガソリンで1,500円~800円程度、灯油で200円程度、原油で400円程度の上昇。また、WTI原油はブレント原油より買われた結果、スプレッドは先週末比で1.53ドル縮小して2.96ドル。欧州の景気低迷に対し、米国では回復傾向にあることが背景にある
 国内市場は、ガソリン・灯油ともに上昇。特にガソリンは現物価格の上昇により、期近から大幅にクラックは上昇した。8月限で先週比1,550円拡大、1月限でも740円拡大。陸上スポット価格も、およそ2円ほど上昇した。
 先週のWTI原油は先週比3.62ドル高の101.03ドル、ブレント原油は同2.44ドル高の105.52ドルであった。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事