トウモロコシ、天候リスク台頭で急騰の兆し!?

 米コーンベルト西部やプレーンズのホット&ドライによるイールド低下が警戒される状況となり、米独立記念日明けのシカゴトウモロコシは急騰を演じている。
 特に干ばつ懸念が深刻化しているのはネブラスカとカンザスである。ネブラスカはアイオワ、イリノイに次ぐ米国第三位のトウモロコシ生産州である。ちなみに、ネブラスカの2013年度のトウモロコシ作付面積は1020万エーカー(全米シェアは10.5%)、カンザスは450万エーカー(同4.6%)、アイオワは1400万エーカー(同14.4%)となっている。かつて、ネブラスカの干ばつがその後の天候プレミアムを買う動きに拍車をかけ、大相場のキッカケになったことも多々ある。
 7日現在のネブラスカの土壌水分の極不足・不足合計は表土が53%、底土が60%、カンザスの表土は68%、底土は66%となっている。ネブラスカの4月、5月、6月と平年以上の雨量を記録していたが、6月後半からは降雨がみられる一方で最高気温が30℃を越える天気が続き、7月に入ってはほとんど降雨がない中、30℃台半ばまで気温が上昇したため、一気に土壌水分が失われてしまったといえる。特に底土の土壌水分が深刻な状況であることが干ばつ時は問題視される。多少の降雨でも土壌水分の改善は図れないことを示しているためである。ちなみに、アイオワの土壌水分の極不足・不足の合計は表土が12%、底土が4%、イリノイの表土は8%、底土は3%だけに全体的な干ばつの懸念はまだ乏しいものの、米独立記念日までの急落の影響で、相場に天候プレミアムが加算されていなかったため、慌ててファンドが買いに動いてきている。
 CFTCの取組内訳をみると、大口ファンドのネットロングは3年前の水準に落ち込んでおり、マイナス圏に入るのも時間の問題とされていた。それだけ豊作観測が高まっていたが、米独立記念日前とその後では取り巻く環境も一変している。

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