グレート・ローテーション

 週末の米雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比19万5000人増となり、予想の16万5000人増を上回り、4、5月分も上方修正され、米連邦準備理事会(FRB)が年内に緩和縮小に踏み切る方針を維持するとの思惑が浮上、米10年債利回りが急伸してドルが全面高となっている。ADPとともに全米雇用報告の集計に関わっているムーディーズ・アナリティクスからも、米国の雇用が現在のペースで拡大すれば、失業率は毎年0.5%ポイントずつ低下するとの見通しが示されており、バーナンキFRB議長が条件付き(経済の改善が続けば)で示した、現在月額850億ドルのペースで実施している資産買い入れを年内に縮小させる可能性が高まってきた。これまでリーマン・ショックでドルが買えない、欧州ソブリン・リスクでユーロが買えないと言うような状況下、通貨の顔を持つ金(GOLD)が買われてきた側面があったが、新興国へ流れていた資金が米国・そしてドルへ回帰していく流れが見え始めていることは、ドル建て金にとって上値抑制要因だ。米国の大規模金融緩和の終了までには、まだまだ紆余曲折はあろうが、最近のウォール街で話題の単語「グレート・ローテーション」の大きな流れは変わらないであろう。シェール革命の恩恵を最も受ける米国に対して、日本は異次元緩和を始めたばかり、欧州はポルトガル情勢を含めて不安定さが継続見通しで、相対的なドルの強さ、米国への資金還流の流れは継続見通しだ。

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