金価格は底値を脱すると思う。

 先週末のNY金価格は1200ドルを一時下回り、市場は弱気一色になっている。金価格は底を打つと今頃述べているのは、おそらく私独りではないかと思われる。
 金価格が上がると思う根拠は、中国等新興諸国の株価の急落である。チャートで見ると上海株価は恐ろしいほど急落している。3月の高値から約15%の下落である。多くの株式投資家がこの6月1ヶ月で一財産を失くしたであろう。景気は当分悪化する可能性が高い。株価の下落で大損した中国人は、大きな消費をしたり、不動産を買うどころではないだろう。中国の消費は落ち込むと思われる。これまであった中国における商品の作り過ぎによる在庫の積み上げは、更に積み上げられ、在庫資金が借りられないと在庫の安売り処分が横行するだろう。それは世界的に商品安を引き起こす可能性がある。非鉄金属や鉄鋼価格は中国の売りにより大きく下落するだろう。その分金価格は上がるのではないだろうか。予てからくすぶっていた中国の不動産バブルはいよいよクライマックスを迎え、中国の地方政府の財政悪化が表面化し、政府は政治的な兼ね合いもあり、大胆には救わないだろう。一時的な資金の注入程度では、とても解決しない大問題でありからだ。新政府は前政権から引き継いだ負の遺産を、改革によって解決しようとするかもしれない。それは、金融再編等となり、これまで日本、米国、欧州で行なわれてきた経済改革の中国版になるかもしれない。
 人々は、預金を引き出して金を買うだろう。金の評論家はインドや中国の買いが止まっているという表現をしているが、今後は、金をラスト・リゾートして強く意識している中国国民は、盛んに買うだろう。それは金価格を底値から引き上げるのではないだろうか。

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