底割れの金相場、第3四半期の行方は!?

 暴落という言葉がふさわしいくらい金相場は大幅安を演じている。6月27日には1200ドルの大台割れをみせ、6月に入って200ドル近い下げをみせているが、下値メドの立たない、底割れの状況である。
 もともと、インドや中国の金の需要の伸びが低調だったことから、昨年秋のQE3実施当時でもNY金の取組は減少をみせ、市場が期待していた資金のシフトの動きはみられなかった。増加したのは金ETFだったが、その金ETFも年明け以降、減少の一途を辿り、年末の1350トンから現時点では1000トンの大台割れを果たしているものの、それでも減少に歯止めがかからない状況である。
 実勢悪と量的緩和の縮小がセットになってファンド資金の引き揚げが四半期末を控えてさらに促されたと考えられる。つまり、下げるべくして下落したまでであり、値ごろは通用しない状況といえる。
 市場では売られ過ぎ警戒を指摘する声も挙がっているが、これはテクニカル面からみた話で、資金を引き揚げようとするファンドにとって売られ過ぎだから資金引き揚げを躊躇することはあり得ない。
 さて、インドは今年に入って4回の金の輸入規制強化を実施しており、5月半ば以降の輸入急減は避けられそうもない。中国は景気減速の中、金の需要低迷も予想される。
 上昇相場を形成していた当時の金のファンダメンタルズでは、金ETFの増加、インドと中国の需要増が存在していたが、その支援材料はいずれも解消されており、ここでは売り材料になっている。
 長い金の上昇相場を知っている向きは、ファンダメンタルズの変化からすでに基調が転換したことに付いていけず、値ごろ買いのオンパレードをみせ続けたが、いずれも大きく引かされる結果になったとみられる。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事