ファンド資金の受け皿になり始めたシカゴトウモロコシ

 バーナンキ米FRB議長が量的緩和縮小の道筋を示したことを嫌気して株・商品が急落している。そんな中、シカゴトウモロコシだけは踏ん張っている。6月17日~19日の3営業日に新穀12月限は37.50セント、7.0%も急騰を演じている。20日には他市場の暴落もあり、10セントの下げをみせたが、その前の急騰幅の3分の1押しにも至っていない。他市場が崩れる中、天候プレミアムを買い始めたファンドの資金がシカゴトウモロコシ市場にシフトしていることを演じする値動きともいえる。
 急騰のキッカケはアイオワの生育遅れと米コーンベルトのホット&ドライの兆しである。アイオワのトウモロコシの作付進捗率は16日現在で94%にとどまっており、100%を達成した地域はなかった。特に生産の多いアイオワ北部の遅れが目立っており、北中央部の作付進捗率は84%、北東部は89%となっている。すでに作付に適さない時期だけに、今後の作付ロスのつながるとみられ、もし作付が実施されてもイールドの低下は避けられない状況である。
 アイオワの生育は20年振りとされ、この遅れの影響は収穫期まで継続する。つまり、受粉期が夏場の暑い時期に重なり、受粉障害をもたらす可能性があること、収穫期がずれ込むことで降霜リスクも拡大するなど、生育遅れの影響で天候リスクに例年以上にさらされやすくなったといえる。
 その第一弾として、米コーンベルトのホット&ドライの兆しに市場は反応し始めている。6月一杯、米コーンベルト全域で気温が平年よりも上昇し、最高気温が30℃を越える日が連日続くとみられている。また、20日発表のNOAA(米海洋大気局)の8-14日後予想(6月28日~7月4日)ではアイオワ、ミネソタ、ネブラスカのホット&ドライも予想している。7月以降のホット&ドライを連想させるだけに市場ではますます天候プレミアムを買う動きになると考えられる。

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