作付ロスの影響は限定的で、調整局面を迎えるトウモロコシ

 トウモロコシの主産地であるアイオワとイリノイ中心にメモリアルデー前からの豪雨・雷雨に見舞われ、大規模な洪水も発生し、トウモロコシの作付ロスも指摘されている。3月から5月の雨量合計はアイオワ州平均で443ミリとなり、過去最高の降水量を記録している。
 こうした状況を踏まえて、ロイター通信が集計したアナリストの作付面積予想平均は9511.3万エーカー(意向面積は9728.2万エーカー)となり、当初見通しより200万エーカー程度の減少が予想されている。ロイター通信はイールド予想も集計しており、予想平均は158.2ブッシェル(5月の需給報告での見通しは158.0ブッシェル)となっている。5月の需給報告で示された収穫率である91.98%を参考にして今回示された作付面積とイールドをベースに算出された生産高は138億4000万ブッシェルとなる。5月の需給報告で示された机上の生産高予想は141億4000万ブッシェルで、これよりも若干少なく程度で、作付ロスがあっても過去最高の生産高の可能性を秘めた状況に変わりないことが明らかになり、シカゴトウモロコシは新穀限月中心に急落を強いられている。
 新穀12月限は6月3日の573.50セントを高値にして6月6日には5.40ドル割れも演じている。
 目先的には12日に発表される米農務省の需給報告で、今回の作付ロスを反映した発表になるかどうか注目される。それを加味した発表になれば、作付面積の減少によって机上の生産高予想も下方修正されることになるためで、それに向けた反発を期待する声も聞かれる。しかしながら、月末の29日に作付面積発表を控えており、その発表に委ねる可能性もある。また、作付面積の減少がもし実施されても、高水準の生産高には変わりはないとみられ、市場へ与えるインパクトも限定的と考えたい。

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