ファンドの建玉から見た商品相場

 米国商品先物取引委員会(CFTC)が先週末に公表した5月28日までのファンドの建玉を見ると、NY金の取組高は前週からは▲15万枚の減少で69万枚となり、これまでの金の取高の最大は2011年8月23日の103万枚であるので、ピークから比べると3割強減少している。NY金のネット買い残は5万5千枚で前週から▲6千7百枚減少、4週連続、中1週置けば7週連続の減少である。
 ただ、ワールドゴールドカウンシルによれば、金価格が下落した今年の需要は、インドや中国で急速に拡大しており、宝飾品や延べ棒などが足りなくなっているという。金の場合、価格が上昇すると需要が減少し、価格が下落すると待っていたかのようにインドや中国、トルコ等の中近東で買いが増える傾向がある。ETF残高は減少しているが、延べ棒やコイン、宝飾品の需要は増えているという。
 NY金のショートポジションは、1万4千枚増加して11万3千枚と、金の売り残が6ケタになったのは初めてであり、そろそろ下値を切り返せば大量の買い戻しがあると予想できるので、1300ドル台の下の方では価格は反転して、急騰する可能性がある。
 28日までの週にトウモロコシは3万6千枚、大豆は2万3千枚ネット買い残が増え、それぞれ15万2千枚、12万8千枚となっている。それほど多い水準ではないが、4月頃から比べると随分買い残が増えている。大豆は3週連続、トウモロコシは1週挟んで4週連続の買い残の増加となっている。
 売りと買いの差が最も大きいのはパラジウムであり、買いが売りの7.3倍になっている。2番目が原油の3.6倍なので、この時期としてはパラジウムは突出した買いである。
 商品全体では6万5千枚のネット買い残の増加であり、逆に金融商品は▲21万6千枚の減少で金融商品は4週連続で減少している。ファンド全体の投資も4週連続で減少しており、現物株等の投資に資金が向いているのではないかと想像される。
 今のところ、穀物が今後の天候がどうなるか、金が安値を反転上昇させるか、原油はボックス相場の中で上値をいつつけて反落するか、等が注目される。

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