トウモロコシ、作付ロスやイールド低下懸念で急騰へ

 シカゴ穀物相場において、米メモリアルデーを境にして相場の基調が転換することが多いとされてきたが、今年はその経験則が当てはまる展開をまさにみせつけている。
 天候回復により作付が急ピッチに進み、作付遅れもほぼ解消されたとみられたことで、シカゴトウモロコシは5月下旬に入って急落を強いられ、新穀12月限は5月21日に5.12ドルの安値を示現していた。5月初旬の高値である5.6075ドルから実に8.7%の急落である。しかし、メモリアルデー後に相場は急騰を演じ、5月初旬の高値を上抜き、28日には5.68ドルを示現している。まさに行って来いの相場展開である。
 メモリアルデー前から主産地であるアイオワとイリノイが豪雨や雷雨に見舞われ、アイオワでは各地で洪水警報が発令されている。3連休で合計100ミリを越える雨量を記録したところも相次ぎ、5月の平年の月間雨量を上回る雨量を3連休で記録したことになる。
 ところで、米農務省が発表した26日現在のトウモロコシの作付進捗率は全米平均で86%(前週71%)、アイオワは85%(同71%)、イリノイは89%(同74%)となっている。前週までかなり進展していたこと、メモリアルデー前の乾燥した天気で作付が進展したため、数字上、作付遅れはみられない。ただし、今回の豪雨やそれに伴う洪水の発生で、作付ロスやイールド低下につながったとみられている。洪水などによる作付ロスで作付進捗率が後退することがないため、今後は今回の豪雨や洪水によってどの程度の作付ロスがあったかどうか注目される。
 市場では6月に入ってのトウモロコシの作付はイールドの大幅な低下をもたらすとされることから、トウモロコシの作付を断念し、大豆への作付シフトが実施されると考えられている。

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