需給バランスよりも株価との連動性を強める原油相場

 27日のメモリアルデーを過ぎると、米国はドライブシーズンに突入する。米国では最大の石油需要期に入るため、ガソリン需要の拡大は原油相場の下支え要因となる。しかし、米国のガソリンの需給バランスは悪化している。
 米EIA(エネルギー情報局)が22日に明らかにした石油在庫統計で、ガソリン在庫は前週比301.5万バレル増の2億2067.7万バレルとなっている。4月上旬以来の高い在庫水準であるが、この時期としては1999年以来の高水準でもある。過去2週の大幅な在庫の積み上げが影響しており、NY市場のある米東海岸の在庫も1999年以来の高い水準である。
 一方、ガソリン需要は長期低迷に喘いでいる。米EIAが発表した5月17日までの一週間のガソリン需要は日量平均で879.0万バレルだが、過去4週平均は849.8万バレルで、前年同期の879.0万バレルを下回っている。ちなみに2004年から2011年の5月のガソリン需要は日量平均で900万バレルを大きく越えていたことから、ここ数年の900万バレル以下はかなりの低調といえ、その傾向はさらに強まっている。4月の米国のガソリンスタンド販売も前年比4.5%も急減しており、燃費向上の影響でガソリン需要の低迷は慢性化したとみるべきである。
 こうした状況でのガソリン在庫の高水準は今後の大きな荷圧迫になることは避けられず、NYガソリン相場も例年みせた需要期にかけての上昇トレンド形成は厳しいと考えられる。加えて、原油在庫も高水準を維持している。原油自体の需要の伸びも相次いで下方修正されるデータが示されるなど、原油相場はいつ急落してもおかしくはない。

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