再び急落する金相場、資金引き揚げに拍車かかる

 NY金は再び急落を強いられている。4月16日に1321.5ドルの安値まで暴落を演じたが、その後は急ピッチな戻りをみせ、5月3日には1487.2ドルまで急反発している。アジア市場での実需の買いや金貨の販売好調を支援材料にした戻りであったが、その一方で金ETFの保有高の減少に歯止めがかからず、4月の減少幅は月間ベースでは過去最高を記録している。5月に入っても金ETFは減少を続け、ついに株式市場の資金がシフトする格好で、金市場からの資金引き揚げが引き金になってNY金は改めて急落し、5月16日には1368.0ドルの安値を示現している。
 1487.2ドルの戻り高値はフィボナッチ係数から予想された戻り高値メドでもあった。4月9日の1590.1ドルの高値から1321.5ドルまでの下落幅である268.6ドルにフィボナッチ係数の代表的な0.618を掛けると166.0ドルとなる。これを1321.5ドルに加算すると、1487.5ドル前後が算出され、今回の1487.2ドルにほぼ匹敵する水準だった。このため、今回の戻り幅である165.7ドルに0.618ドルを掛けると102.4ドルとなり、1487.2ドルから差し引くと1384.8ドルだったが、これを今回は大きく下回っている。タイミング悪く、WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)の弱気な2013年第1四半期の世界の金需要見通しが示されたため、この水準を下抜けたことでストップロスの売りは相次いでヒットして、一段安につながったとみられる。
 その後、弱気な米経済指標を手がかりにして1380ドル台まで戻していることから、1384.8ドル前後が微妙な値位置であることも理解され、テクニカル指標として金市場ではフィボナッチ係数を今後とも参考にすべきと考えたい。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事