プラチナ需給は小幅供給不足メインも南アフリカ次第

5月13日、英ジョンソン・マッセイ社が「Platinum 2013」を発表した。5月報告では2013年の詳細な需給データは発表されないが、今後6ヶ月のプラチナ価格見通しを1,415~1,710ドル、平均1,570ドルとして、現行の1,500ドル絡みの価格水準との比較では、強気の価格見通しが示されている。

同社の見通しによると、昨年は総生産が564.0万オンス、総需要が804.5万オンス、リサイクル供給が203.0万オンスとなっており、帳尻としては37.5万オンスの供給「不足」となっていた。今年も若干の供給「不足」が想定されているが、需給バランスは投資需要に敏感(sensitive)とされており、結局は南アフリカ情勢次第という不安定な需給見通しが続くことになる。先に発表されていたトムソンロイター・GFMSの需給予想は小幅の供給「超過」であり、基本的には需給均衡状態、南アフリカで何かトラブルがあれば供給不足といった見通しで十分だろう。

実際、ジョンソン・マッセイ社も、以上のような需給見通しが正しければ、ファンダメンタルズ要因からの価格刺激効果は限定的との見方を示している。この辺が、足元でプラチナ需給よりも金価格との連動性が重視されている背景と考えている。

そして、こうした均衡状態に近い需給見通しが修正を迫られるとすれば、昨年同様に南アフリカ情勢の新たな展開が最有力のシナリオになる。現在の南アフリカ情勢を眺めると弱気スタンスに転じることは警戒されるも、改めて投機マネーの流入を促すような生産トラブルが発生しないのであれば、金価格次第という独自色の乏しい展開が続くことになる。

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