トウモロコシ、2013年度の需給バランスは供給過多を示すが!?

 米農務省は10日に需給報告を明らかにしているが、今回から2013年度のバランスシートが初めて公表されている。2月のベースライン、そして米農業フォーラムですでに2013年度の需給バランスは明らかにしているが、需給報告としての発表は今回が初めてである。
 注目はイールドをどのように設定するかである。2月のフォーラムでは平年並、つまりトレンドイールドをベースに生産高予想を算出しているが、5月の需給報告では作付のペースなどを考慮してイールドが設定される。今年のトウモロコシの作付進展のペースは過去最も遅いために、2月に示されたトレンドイールドである163.6ブッシェルを下回るとみられていたが、実際に発表されたイールドは158.0ブッシェルだった。このため、生産高予想は2月の145億3000万ブッシェルから減少し、141億4000万ブッシェルとなっている。ただし、需給報告で示された生産高予想としては過去最高であることも確かである。まだ作付途上にあるため、イールドも生産高予想も机上の数字であることは留意すべきであるが、作付遅れのリスクがありながら、大豊作を連想させる状況であることを認識した需給報告だったといえる。
 需要に関して、輸出需要を13億ブッシェル(2月のフォーラム予想では15億ブッシェル)としている。低く設定しているが、2012年度の輸出需要が7億5000万ブッシェルだけに、実質的には大幅増加を示唆している。ブラジルやウクライナの輸出攻勢の影響で米国の輸出シェアはここ数年に急低下しているが、その状況を改善する可能性は依然として厳しく、この13億ブッシェルの輸出需要もかなり楽観的な水準と考えられる。
 期末在庫は20億0400万ブッシェルで、2月フォーラムで示された21億7700万ブッシェルを下回っている。しかし、在庫率は2012年度の6.8%から15.5%に大幅に引き上げられ、在庫率だけをみると、供給過剰の需給バランスといえる。

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