1983年以来の作付遅れで大相場の予感がするトウモロコシ

 米農務省が4月29日に発表した4月28日現在で米国トウモロコシの作付進捗率は全米平均で5%(前週4%、前年同期49%、平年31%)しかなく、かなり遅れるとみて予想された9%の事前予想も下回っている。
 この時期の5%という数字は1983年に5%を示して以来、最も低い水準である。当時も雨の影響で作付遅れが深刻化していた。ただし、当時のこの時期の平年並の作付進捗率は10%前後だったが、現在の平年並は31%となっている。現在は夏場の天候リスクを警戒して、バイオテクノロジーを駆使して作付時期を早めていることに努めており、現在の5%は1983年と比較にならないほど、深刻な状況といえる。
 さて、主産地の作付進捗率は、アイオワが2%(前週0%、前年44%、平年36%)、イリノイが1%(前週1%、前年76%、平年36%)、ミネソタが0%(前週0%、前年43%、平年33%)、ネブラスカが3%(前週0%、前年40%、平年26%)となっている。アイオワは週半ばから後半にかけて晴天が続き、気温もかなり上昇したが、結果的に一週間の平均農作業日数は2.0日(前週0.3日、前年同期4.3日)にとどまっている。イリノイが0.3日、ミネソタが0.4日、ネブラスカが2.0日。晴天が続いても、それまでの豪雨の影響で農作業にすぐには取りかかれず、また農業機械の大型化でぬかるんだ状況での作付作業を阻害しており、この大型化も1983年当時からみて飛躍的に進んでいるが、豪雨や長雨に弱い点を露呈している。
 4月末から5月に入っても豪雨がみられ、アイオワやミネソタでは大雪も確認されている。週末まで荒れた天気が続くということで、次回発表される5月5日現在の作付進捗率は10%未満の可能性もある。

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