不安定な米コーンベルトの天候を材料に強基調転換も、トウモロコシ

 米コーンベルトは4月前半まで乾燥した天気が続き、土壌水分不足が深刻化していた。最大の生産地であるアイオワの土壌水分の極不足・不足の合計は4月7日現在、56%で、イリノイは同7%、ミネソタは30%、ネブラスカは77%、インディアナは48%だった。それが4月21日現在では、アイオワが9%、イリノイが0%、ミネソタが17%、ネブラスカが41%、インディアナが0%に改善している。逆に過剰の地域が目立っており、アイオワが31%(2週間前は2%)、イリノイが65%(同19%)、インディアナが60%(同3%)となっている。
 21日以降もまとまった降雨がみられている。アイオワの州都であるデモインの4がつ15日から24日までの雨量合計は106.7ミリ(4月の平年雨量は98.0ミリ)、イリノイ=スプリングフィールドは同81.5ミリ(同89.2ミリ)。土壌水分不足が特に警戒されていたネブラスカ=オマハは同79.8ミリ(同75.2ミリ)、豪雨に見舞われたインディアナ=インディアナポリスは同207.3ミリ(同104.4ミリ)で、インディアナに関してはこの短期間で平年月間雨量の2倍に匹敵する豪雨となっている。
 豪雨の影響で、イリノイ川やミシシッピ川の一部で氾濫も氾濫し、その流域では洪水も発生している。バージ(艀)の運航も停滞しているとみられる。
 乾燥した天候から豪雨の影響で、トウモロコシの作付はほとんど進展しておらず、アイオワ、ミネソタ、ネブラスカの進捗率は21日現在で0%、イリノイも1%に過ぎない。ちなみに、平年はアイオワが14%、イリノイが24%である。
 作付遅れが懸念される状況にもかかわらず、その後の晴天と気温上昇を意識してシカゴトウモロコシは22日の時間外から新穀中心に急落を強いられる動きをみせた。トウモロコシの場合、短期間で急ピッチの作付が可能で、土壌水分過剰も気温の上昇で一気に解消されるとみられ、作付遅れは全く強材料として評価されずにいた。

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