実勢悪をようやく認識して海外原油は急落へ

 米エネルギー情報局(EIA)が17日に発表した石油在庫統計で、原油在庫は前週比123.3万バレル減の38億7641万バレルとなっている。例年、定期修理後の製油所稼働率が高まる時期に入るため、原油在庫は減少傾向をみせるが、この時期の在庫水準としては23年振りの高水準を示している。
 一方、ガソリン需要は日量平均838.3万バレルで、この時期として16年振りの低水準を記録している。ガソリン需要の長期低迷は相変わらずで、さらに落ち込む兆しをみせている。
 原油在庫の高水準と石油需要の低迷を認識し、NY原油は17日に4か月振りの安値を
示現している。2月の高値から10%も急落しているが、北海ブレントはそれよりも大きい15%の急落となっている。米国向け輸出減少と欧州の石油需要低迷、さらにサウジやイラクの増産など、圧迫要因が目白押しのためとみられる。
 欧州の3月の新車販売台数は18か月連続で前年割れを示すなど、欧州の景気減速懸念が払しょくされる状況ではない。中国の3月の鉱工業生産、1-3月期のGDPも弱気な内容で、世界ベースでの石油需要は一段と厳しい状況に立たされている。
 こうした下でのNY原油の90ドル割れ、北海ブレントの100ドルは通過点に過ぎないと考えられる。需給バランスの悪化から昨年6月に示現したNY原油の80ドル割れも今後意識される。

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