弱気な相場見通しで下げ圧力強まる金

 10日のNY金市場には衝撃が走った。ゴールドマンサックスの弱気な金相場見通しが流れたためで、その内容は2013年末には1450ドル(前回1650ドル)、2014年末には1270ドル(同1450ドル)になるというものである。インデックスファンドの最大手であるゴールドマンサックスの相場見通しは、同社のポジションに大きく影響を与えるとともに、長期的な戦略を図るうえで多くの市場参加者のバロメーターになっている。その見通しの大幅下方修正をキッカケにしてNY金は再び1550ドル台まで急落しており、一段安を警戒する状況になり始めている。
 ファンド資金の引き揚げが価格下落の大きな要因とみているが、同日発表された米FOMC議事録でのQE3の年内解消を指摘する理事が多くなっており、米国の金融政策の転換がより現実味を帯びてきたといえる。インドや中国の需要が伸び悩む中、金相場の上昇トレンドの流れを支えていたのがファンド資金であったが、その引き揚げが今後とも続く可能性が高まったと考えられる。
 実際、金ETF保有高の減少に歯止めがかからず、10日には2011年5月以来の21200トン割れとなり、11日にはさらに減少し、1181.42トンとなっている。年末には1350.82トンだったが、12.5%も急減している。
 10日にはまた、キプロス政府による金塊売却の情報が流れていた。WGCによると、2月末時点の同国の金塊保有は3.9トンとなっており、市場に与える影響は限定的とみられる。

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