独歩高のNY原油も調整へ

 NY原油が独歩高の様相をみせ、16日には102ドル台まで一気に買い進まれている。その急騰要因として、カナダのパイプライン大手のエンブリッジが米コノコフィリップスからシーウェイ・パイプラインの50%の権益を得ることで合意したことが挙げられる。この合意により、WTI原油の受け渡しの中心であるオクラホマ州の原油集積所への供給減が懸念される事態となり、一気に100ドルの大台乗せを果たしている。
 ところで、以前からNY原油の強調地合いが際立っており、北海ブレントとは対照的な動きをみせていた。北海ブレントとNY原油の期近限月をベースにしたチャートをみてもわかるように、11月に入って急速にサヤを縮小している。
 昨年8月半ばから北海ブレントがNY原油を上回る展開をみせている。北海原油の供給減を皮切りにして、中東の民主化による足元の供給不安も手伝って北海ブレント買い・NY原油の動きが強まり、今年10月14日には終値ベースで27.88ドルも北海ブレントがNY原油より上ザヤの状況となっていた。
 しかしながら、10月下旬から北海ブレント売り・NY原油買いスプレッドが活発化し、そのスプレッドの買いの動きがNY原油の水準を大きく押し上げるきっかけになったと考えられる。ギリシャのソブリンリスクの高まりなど、EUの信用不安は一層拡大し、加えてリビアの最高指導者だったカダフィ大佐の死亡でリビア情勢の好転も期待され、中東リスクの軽減も手伝って北海ブレント売り・NY原油買いのスプレッドに拍車はかかったとみられる。このスプレッドの動きがなければ、NY原油のここまでの急騰はなかったといえる。

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