米製油所稼働率は10週間ぶりの高水準に

米株式相場は高値膠着気味の相場展開になっているが、WTI原油相場は明確な戻り歩調を形成し、2月20日以来の高値を更新している。最大の要因は、米製油所向け原油需要がボトムを確認した可能性が高いことだとみている。

米製油所は2月からメンテナンスシーズンの本番を迎え、稼働率は昨年12月の90%台前半から、3月8日には一時81.0%まで低下していた。しかし、その後は15日83.5%、22日85.7%と明確な改善傾向を示しており、需要サイドから原油需給に引き締め圧力が強まるとの期待感が強い。すなわち、季節要因から一時的に緩んだ需給が、1~2月にかけての引き締まった状態に回帰する可能性が高い。

実際、2月に急速に拡大していたガソリンのクラック・スプレッドも3月は縮小に転じており、原油・ガソリンの需給バランスが正常化に向かっていることが確認できる。

既に1月下旬から2月上旬にかけてのコアレンジ(95~98ドル)を回復していることで、ここからの上昇ペースは鈍化を迫られると考えている。しかし、2月下旬の急落地合があくまでも季節要因に基づく調整圧力だったことが確認される中、現在の値位置は「上昇した」というよりも「安値を是正した」との評価が妥当と考えている。特に割高感はなく、今後は95ドルを支持線に転換できるかが試されることになるだろう。株価やドル相場の動向などによっては、100ドル台回復の可能性も排除していない。

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