春分の日前後の金相場動向の確認、今後の展望

今週はキプロス情勢のヘッドラインに一喜一憂する相場展開が続いているが、ドル建て金相場に関しては東京市場の休場前の価格水準で戻ってきた形になっている。19日にキプロス議会が銀行預金課税法案を否決したことで、一時は1,615.00ドルまで上値を切り上げるも、最終的には危機収束の方向に向かうとの安心感、ないしは期待感から「安全資産としての金」需要を本格的に盛り上げる動きもみられず、大きな値動きには発展していない。

そもそも、この問題はドイツを筆頭とした支援国側がキプロス支援に向けての国内世論を説得するために、キプロスという小国に対して通常では考えられない預金課税という「条件」を付けたのが原因である。これによって、支援金額は50億ユーロ削減することができるが、その代償として欧州債務危機の再発を望んでいる向きが居る筈も無く、最終的には危機収束の道筋を描くことができるとの楽観ムードが強い。

実際、欧州中央銀行(ECB)は既存ルール内での流動性供給を継続する方針を示し、欧州委員会もキプロス政府が資金捻出の代替策を出せば柔軟に対応する方針を示している。まだこの問題には十分な警戒が必要だが、危機再発をメインシナリオとするまでの必要性は見出せない。

一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)では失業率見通しが引き下げられるも、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が政策変更には現在の雇用情勢のみならず見通しの改善も必要と指摘するなど、金相場に対しては強弱まちまちの評価に。主要イベント消化で決め手が乏しく、ドルや他商品市況、株価動向を眺めながらのポジション調整中心の展開を想定したい。円安の支援が継続する円建て金相場は、5,000円の節目トライの流れを継続。

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