今週のドル建て金相場のポイント

キプロス支援条件として銀行預金への課税という前例のない措置が盛り込まれたことで、週明けのマーケットではリスク資産から安全資産への資金シフトが観測されている。ドル建て金相場は2月28日以来となる1,600ドル台回復を実現し、今晩の欧州債市場の動向次第では一段高を試す可能性も想定しておく必要がある。

米商品先物取引委員会(CFTC)が発表した建玉報告(3月12日現在)によると、大口投機筋の売りポジションは前週比-551枚の8万7,110枚と高水準を維持しており、未だショートカバー(買い戻し)主導での反発余地は大きい。

為替相場ではドル高(ユーロ安)が進行しているが、今晩の欧州債市場の動向次第では、1,600ドルの節目が支持線に転換する可能性もあるだろう。欧州危機の再発は、欧州中央銀行(ECB)の追加緩和、米連邦準備制度理事会(FRB)の緩和政策継続といった思惑にもつながり易く、金融政策見通しへの波及効果も重要である。

一方、20日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されている。大きな政策変更などは想定されていないが、バーナンキFRB議長の記者会見に、マーケットがどのような反応を示すかに注目している。

基本的には、先月の議会証言同様に雇用市場の見通しに「著しい改善」が無ければ緩和政策を継続する方針を再確認する可能性が高い。その意味では、サプライズとなるような発言は想定していないが、議会証言の時に無視された緩和政策への傾斜スタンスが、今回の記者会見で再評価されるか否かで、現在の金相場の地合が確認できると考えている。

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