春の行楽シーズンを前に注目されるガソリン相場

 国際エネルギー機関(IEA)は13日、2013年の世界の石油の需要見通しを明らかにしており、前年比82万バレル増の日量9062万バレルと想定している。ただし、前月予想の90万バレル増から下方修正し、弱気な需要観測を指摘している。IEAは欧州の経済環境の悪化、米国の歳出削減の悪影響、中国の景気減速懸念を背景にして2013年の石油需要の伸び悩みを予想している。また、2012年第4四半期の石油需要を前月から20万5000バレルも大幅に下方修正し、日量9080万バレル、2012年通年の需要を4万バレル下方修正し、日量8980万バレルとしている。
 米EIA(エネルギー情報局)が明らかにした3月8日現在の原油在庫は前週比262万バレル増の3億8398万バレルとなり、今季最高水準をさらに更新し、80年振りの高い水準を維持している。NY原油の認証在庫であるオクラホマのクッシング在庫は前週比153万バレル減の4932万バレルとなっている。パイプラインの輸送能力拡大の影響もあってクッシング在庫の減少に寄与したといえるが、原油在庫全体でみると、かなりの供給過剰状態が払拭された訳でもなく、米国の景気回復の恩恵も享受できない状況に立たされていることも数字の上で明らかになっている。
 NYダウは連騰しているが、製造業の生産コストの大幅引き下げに寄与しているシェールガスの普及が大きく影響しているとみられ、中国などに進出していた製造業が米国に回帰する動きも顕著である。従って、現在の米景気回復の動きに乗っていない原油相場はいずれ急落することが予想される。

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