こう見る、USDA3月需給報告

米農務省(USDA)が3月需給報告を発表した。

2012/13年度の米国産トウモロコシ期末在庫見通しは、前月の6.32億Bu(在庫率は5.6%)から据え置きとなっている。事前には輸出需要見通しの下方修正を予測する向きが多く、実際に今報告では9.00億Buから8.25億Buまでの下方修正が行われている。しかし、飼料・その他需要が逆に44.50億Buから45.50億Bまで上方修正されたことで、帳尻としては特に修正が行われなかった。

輸出需要に関しては、これまでの週間輸出成約高などの数値を見る限りは、依然として楽観的に過ぎる可能性が高い。今後の追加下方修正のリスクを想定しておくべきだろう。ただ、堅調な米国内需要である程度の相殺が可能とみており、期末在庫見通しとしては概ね今月の数値を若干下回る水準で確定方向に向かう見通し。

在庫率ベースでは、1995/96年度の5.0%に次ぐ低水準が確定することで、期近限月に関しては今後も低在庫環境が下値不安を限定する見通し。農家平均価格見通しが前月の6.75~7.65ドルから6.75~7.45ドルまで引き下げられるなど急騰リスクは限定されるも、何らかの供給トラブルなどがあれば瞬間的に吹き上げる可能性もある。

一方、米国産大豆期末在庫見通しも、前月の1.25億Bu(同4.1%)から据え置きとなった。こちらは、輸出・圧砕需要項目の上方修正期待が強かったが、USDAはこれから供給が本格化する南米産との競合激化で、今後の需要鈍化を想定していることを明らかにしている。

その意味では、USDAの想定通りに南米産供給と連動して米国産の輸出・飼料が落ち込み始めれば、現行の期近1,400~1,500セントのレンジを維持し続けるのは難しくなるだろう。逆に、USDAの想定が外れて現行の需要環境が維持されるのであれば、1,500セント台確立に向かうことになる。週間輸出成約高、月間圧砕高などのデータで、地合を確認するステージが続くことになる。

ヤフーブックマーク Googleブックマーク はてなブックマーク ツィートする シェアする  ライブドアブックマーク ディスカス

キーワード

 

連記事

 
 
 

新記事