韓国中銀、2月の安値で金準備を拡大していた

韓国中央銀行は6日、2月に金準備高を20トン増やし、合計104.4トンとしたことを明らかにした。国際通貨基金(IMF)への報告では、1月にロシアやカザフスタンが金準備の拡大を行ったことが確認されているが、2月の金相場急落局面で韓国中央銀行も金準備を拡大させる好機と判断していたことが窺える。

現在の金保有高は金額ベースで47.9億ドルとされており、これは外貨準備全体の3,274.0億ドルの1.5%に相当する規模になる。

貿易黒字や自国通貨ウォン高を抑制する市場介入などによって、韓国の外貨準備高は急ピッチに拡大している。前年同月比だと116億ドル(3.6%)もの増加となっているが、これを米ドル中心に運用することに対しては警戒感が強く、昨年に続いて継続的な金購入を行う方針とみられる。2月の金価格低下でも、特にこの方針は変わっていない模様だ。韓国中銀の声明では、「長期的な外貨と外貨建て資産の分散のために、金を購入している」と解説されている。

2月の中銀買いについては噂レベルではその可能性が指摘されていたが、正式に確認されたのはこれが最初である。韓国通貨ウォンは対円で急激な上昇となっているため、ここで為替介入などの動きが加速して外貨準備拡大の動きが更に強まると、その動きと連動して金需要も更に拡大する可能性が高い。そして、同様の動きはブラジルなどの他の新興国でも報告されている。

昨年の中央銀行の金需要は前年比+77.8トンの534.6トンと推計されているが、今年も同程度の需要規模を想定するのは難しくないだろう。

ただ、今年は金上場投資信託(ETF)市場で既に累計140.42トンの売却圧力が報告されている。3月入りしてやや売り圧力が鈍化しているものの、金相場の下値不安払拭にはETF売却圧力の一服が必要条件となる見通し。

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