ファンド玉から相場を読む

毎週週末に発表される米商品先物取引委員会(CFTC)建玉明細から個別の内部要因を振り返って見ると、他銘柄に先んじて下落していたNY金は、CFTC建玉明細(2/26現在)によると大口投機玉の買い越しは整理されつつあり、反対に新規の売り玉が増加している。このまま1500ドルを割り込んでいけば、これらの売り玉は利食いとなるだろうが、1550ドルで下値が固まり、反騰していくようなら、踏み上げ玉として先々の火種となる可能性もある。NYまた、金(4月限)のチャートは、2月21日安値(1554.3ドル)を維持できればダブルボトムに移行が期待できる状況となっている。ネックラインは2月26日高値(1619.7ドル)水準。足もとではETFの残高減少に上値が抑えられているものの、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言での緩和擁護を受けて、1500ドル水準の下値支持が確認されつつある状況だ。

同じように新規の売り玉が増加しているのがシカゴコーンだ。今週末に米農務省需給報告、月末に作付け意向面積報告を控えているが、種蒔きも行われていない現段階で、今年度の豊作予報を織り込んで売るリスクは高いと考える。秋の収穫までは、まだまだ時間があり、作付け~生育期のお天気がどうなるかは、現段階で不透明だ。昨年の作付期では理想的な天候に恵まれた事で作付面積の拡大・豊作思惑が急速に高まり、投筋の売り越しが拡大したが、結局、この時期の安値で溜まった売り玉は、夏場の干ばつでの上昇の大きな要因(踏み上げ玉)となった。この3月以降に新規の売り玉が増えれば増えるほど、春以降の天候相場の買い妙味は高まることとなろう。仮に需給報告~作付意向面積で、今年度の大豊作を嫌気する格好で突込みを見せるようなら、スプリングラリーに向けた買い主体の戦略を考えたい。

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