ブラジル産大豆供給開始で相場は下がる?

ブラジルの穀物調査会社セレレスによると、同国の大豆収穫率は3月1日時点で37%に達しており、いよいよ輸出開始が本格的に警戒される状況にある。ブラジル政府の輸出統計をみても、1月は僅か284トンに留まっていたのが、2月には95万9,600トンまで回復しており、前年同期との比較では低調ながらも、荷動きが徐々に活発化していることが窺える。

こうした動きは当然に米国産輸出環境にも大きな影響があり、実際に2月には12/13年度積みの成約キャンセルの動きがシカゴ大豆相場を押し下げたのは記憶に新しい。しかし、ここにきて再び米国産に対する大口成約報告が続くなど、米国産大豆に対する引き合いは必ずしも悪くない。

その背景にあるのが、ブラジルの輸出拡大能力が疑問視されていることだ。ブラジルでは急激な経済成長に見合ったインフラ整備が行われていない関係で、穀物生産は増大しているものの、輸出能力不足が顕在化している。しかし、2月には政府主導の港湾設備近代化策に反対した港湾労働者がストライキを起こすなど、輸出能力拡大を進める動きは鈍い。沖合いでの船舶の待機数は例年を大きく上回っており、「増産はしたものの輸出が拡大しない」事態が警戒されている。

8日には米農務省(USDA)から3月需給報告が発表されるが、統計データだけでは分からない供給不安が、米国産大豆相場の下値を支えている。堅調な輸出データが続く限りにおいては、押し目買い基調が維持されよう。1,500セント台回復も、不可能ではないとみている。

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